「おはよう、くーた」

起きがけに、枕元のぬいぐるみを撫でる。

前に李苑君からもらった黒猫のぬいぐるみ。

私の宝物。

あ、ちなみにくーたってこの子の名前だよ。

「んーっ」

それからおっきく背伸び。

「トモー。ご飯できてるわよー」

「はーい」

ドアの向こうからはお母さんの声。

さぁ、今日も1日の始まりだー。