「うー・・・・・・」

恨めしそうな目でアームの行方を見る湊さん。

決してこのマシンが悪い訳ではないんだけど・・・・・・。

「これでどう、だ」

湊さんから引き継いだからこれが5回目。

大体狙い通りの場所に落とせたとは思うんだけど・・・・・・。

アームの行く末を並んで見守る俺たち。

その前でアームは見事に黒猫をキャッチ。

「あ、あ、あ・・・・・・」

湊さんは身を乗り出してマシンを見守っている。

けど、景品口まであと少しって所で黒猫はポトリと落ちてしまう。

そこまで来たらもう少し頑張れよなぁ、何て思う。

「あぁー・・・・・・・」

そして残念そうな声をあげる湊さん。