「そうですか?」

「うん」

湊さんに気付かれないようにさり気なく視線を外しながら頷く。

「ほらー、ここ入ろうー」

前からはそんな声。

「ここって、ゲームセンターですか?」

「そー」

行き当たりばったりで来た先がここですか。

でも、何か魅那さんのイメージじゃないなって思ったりする。

「魅那さんってゲームとかするんですか?」

湊さんが少し意外そうな声をあげる。

そこには俺も同意。