「ね、あの２人最近よく一緒にいるよねー」

「うんうん。悔しいけど、あの子なら阪崎君とお似合いかなぁ」

「えー、私はもっと大人っぽい子の方が似合うと思うけどなー」

湊さんと２人、校門前で兄さん達を待っていると俺たちの方をちらちらと見ながらそんな会話をしている女の子達。

確かに最近、湊さんと居る時間は増えた気がする。

それが楽しいって思えるのは事実。

だけどそんな関係じゃないのになぁ。

「周りからはああ見えるんですね」

「ははっ。気にしちゃだめだよ」

俺がそう答えると、湊さんが何となく寂しそうな顔になる。

え、何でそんな顔するの？

その表情にちょっと面食らってしまう。