「隆弘・・・?

 ごめんね、あたしふられちゃったんだぁ。

   えへへ、みっともないやぁ。 」

 ぎゅと力強く抱きしめられた。

  「無理して笑顔で笑うな。思いっきり泣け。
    俺の前だったら泣け。そばにいてやる」

 その言葉をきいてあたしは安心した。

   思いっきり子供みたいに泣いた。

 涙は枯れるものじゃない。

   私の涙は永遠に枯れない。

 「 隆弘、ずっとそばにいて。」

     今はそう思った。偽りだとしても。

  *************

   それから付き合うことになった。

 隆弘は「好きだよ。」っていうけれど

  あたしは「ありがとぉ」っていうしかないの。

だって本当に好きなのは泰知。

   あなたです。