私はごく普通の女子高校生。
みんなと同じように息をして、
みんなと同じように勉強してる。
でもみんなと違う。 違うんだ。
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私は櫻井柚穂。
「ゆず」ってよばれてるんだ。
でも「ゆず」って名前が大嫌い。
大嫌い。大嫌い。
あいつもよんでいたから―――
私には付き合ってた彼氏がいた。
一般的に言えば 「 元彼 」
でも私に最低の振り方をした。
「 おまえなんか大嫌い。」 なんで?
ついこの間まで二人いっしょだったじゃん。
大好きだった。 君がいないと私は生きていけなかった。
ねえ・・・そばにいてよ。
私と同じ空気をすっていてよ。じゃなきゃ私苦しい。
モノクロの世界観からカラーというものを見せて。
もう私はあなたのいる存在にしか慣れてない。
あなたがいたから私はこの世の中に飽きずにいてこれた。
彼は、 椎名泰知 。 私と同じ学年で、同じ学校。
こんなに近くにいるのにもどかしいほど近寄れない。
「 ずー!ゆず!」 友達の 渡辺織音。
織音は誰からも慕われてて私の憧れのぞんざい。
「あ、ごめんね?違うこと考えてた。」
にこっと笑う。なんだあたし笑えるんだ。
「 ゆず、もう、あきらめなよ。辛いのはおりにだってわかるよ」
「そうだね。 織音のいうとおり、あきらめないとねぇ」
目が笑っていない私の顏。きっと織音呆れてるんだろうな。
私の気持ちなんてわかってくれる人がいないんだろうね。
泰知がいない世の中なんて考えられないよ。
今なにしてる? 何食べた? 何時に起きた?
私のことを嫌いになった理由を教えてください。