「どうしたんだよ、俊。」


呼び出された大雅は少し不満そうに聞いた。


結花は私を見ながらにこにこ笑ってる。



絶対、さっき私が呼び出された理由知ってるし!!


「大雅。」

「なんだよ。」

「俺が言ったこと、覚えてるよな?」


俊の真剣な顔つきに対して大雅は少しふざけてた。


「もちろん覚えてるよ。」


挑発的な大雅の言葉。


俊が大雅になんて言ったかなんて知らないけど、私関係だと思った。



「じゃあなんで、いつも俺が駆けつけるんだよ。」


と少し呆れたような俊に
「だって俺、樹梨よりも結花のほうが大事だもーん。」
といった。



そりゃそうだよね。


だって彼女の結花よりも私のほうが大事って言ったらおかしいでしょ?



現に結花だって、
大雅に言われた言葉でニヤニヤしてるし。


そんな結花は二人の話に若干ついていけてなかった私に説明してくれた。



結花の話では、

ここ最近私はよく呼び出されていた。

もちろん、今日みたいな内容。


それを心配したお兄ちゃんと俊が、
大雅に、私が呼び出されたら相手の男子にきつく言っとくことを頼んだらしい。



なのにそれをしない大雅に俊はとうとう痺れを切らしたらしい。