「チッ。」
俊が舌打ちをして私のほうに近づいてきた。
「樹梨。なんでお前は、そんなにコクられるんだよ。」
少し呆れたように言った俊に対して私は少しイラっとした。
好きで告白されてるわけじゃないし!!
しかも一か月に二回だけじゃん!!
俊だってよく告白されてるくせに。
「好きで告白されてるわけじゃない…。」
なぜかわかんないけどだんだん小さくなっていく私の声。
そして俊は私の手を引いて歩き出した。
どこ行くんだろう?
そんな疑問はすぐ解決し、私のクラスの前で俊は足を止めた。
教室に顔をだし、なぜか私の親友の結花(ゆいか)と結花の彼氏でもあり私の親友の大雅(たいが)を呼んだ。