「樹梨ー。ちょっと降りてきてくれるかしら。」
「うん。今いく。」
お母さんに呼ばれて私は台所に向かった。
「なに?」
「あのね、今日弘毅の後輩が来るらしいのよ。」
弘兄の?
…あっ
前のかっこいい人か。
「うん。」
「それでちょっと、何か作ろうかなって思って。手伝ってくれない?」
「うん。いいよ。」
何作るんだろう。
お菓子とかかな?
「ちょっと話すだけらしいから、お茶菓子がいいわよね~?」
「お母さん。シフォンケーキとかクッキーは?」
私が好きなものを言ってみた。
余っちゃったら食べれるし。
「いいわね。じゃあ、シフォンケーキ作ろうかしら。」
そしてお母さんと、シフォンケーキを作った。