「俺、前から長谷川さんの事気になってたんだよね。もしよかったら…俺と付き合ってくれない?」
私は長谷川樹梨(はせがわじゅり)。
只今私は、同じクラスの男の子に告白されています。
爽やかそうでたぶんイケメンなほうだと思う。
でも別に好きなわけじゃないし…
「ごめんなさい!!私あなたの事よく知らないしそれに好きじゃないから付き合えません!!ほんとごめんなさい!!。」
そういって頭を下げた私の頭上から聞こえたのは
予想もしていなかった言葉だった。
「そっか。」
…………。
「っえ⁉」
彼はあっさりとあきらめてくれたみたい。
でも…
あきらめてくれるのは別にいいんだけど。
そんなにあっさりいいの⁉
引き止めたりしないわけ?
引き止めてほしいわけじゃないんだけど…
「好きでもない人と付き合いたくはないよね。色々悩ませたみたいでごめんね?」
色々悩んでる私に、彼は申し訳なさそうに笑って言った。
「大丈夫です。こちらこそごめんなさい。」
再び頭を下げた私に「気にしないで」と笑って
彼はその場を立ち去ろうとした…
…その時だった