【ガララ】

「でわ、みんなに自己紹介してください❤」

「西川優真(ニシカワユウマ)といいます。これから、1年1組でお世話になります。よろしくお願いします。」

《キャーーーーーーーーーーーーーーーーーー❤王子様ぁーーー❤》⇦女子のおたけび2

「先生。俺の席はどこでしょうか。」
「西川君の席は、沢村さんの隣の席です❤席についていいわよ❤」

「はい。わかりました。」

【・・・・ガタ・・・・】


ああああああああああああああ、最悪だぁぁぁぁぁぁ(泣)

なぜ、よりによって私の隣に席なんだぁ!!!
私は、あなたとは関わりたくないんですッ!!!

「ヨロシクネ。沢村さん(ニコ)
えーと、沢村さんの下の名前は?」

「さ・・・さ・・・・さだ・・・貞子です・・・。」⇦早く言えよー(`^´)
「ッッッ!」

ふっ・・・。怖いですよね・・・。何とでもいって下さい。もう、慣れてますから…。

「へぇー!すごい名前ですね~。そんな名前の人初めて聞いたからびっくりしたけど素敵な名前ですね!」

「エッ?!貞子知らないんですか?!
あの映画の『貞子』!」

「エ?そんな映画あるんですかぁ。初めて知りましたぁ。」

「そ・・・そうなんですか・・・。」

な、なんか珍しいなぁ。
あの『貞子』を知らない人なんて・・・。

てか、どんだけアナログ男なんだよー(笑)
「フ・・・フフ・・・」
あ!
口に出して笑ってしまった!
私とやったことがぁ(泣)

「キモっ!何貞子笑ってんだよー。西川王子と隣の席になっただけで調子乗ってんじゃないわよ!」ヒソヒソ
「ホントよね!気持ち悪いし、西川王子が汚れるっつーの!」ヒソヒソ

・・・・・・メッチャ聞こえてるんですけど―・・・・。
わざとですかねぇ。
しかも、女子全員が私の愚痴言ってるんですけど・・・。

はぁー。
だから、隣、西川君嫌だったのに―(泣)

また、私のいじめが酷くなるぅ(泣泣泣)

はぁ。
まじで私死ぬ。




この時はまだ西川君がネチ男ということを私は知らなかった。
もうすぐで、私の充実した生活がぶち壊しになることを・・・