麻紀先輩は泣き出した。
 
「春先輩、ひどいですよ…」
「希美ちゃんまで…」
「麻紀先輩、春先輩以外の男の子と喋ってないじゃん。麻紀先輩、頑張ってるんだよ」
「…、ヒク…希美、もういいよ…。」
「え、でも…」
「いいの…別れるから…」
「おい…」
 
麻紀先輩は生徒会室を飛び出した。
 
「春先輩、行かないの?」
「あぁ…もう、無理だ…」