「分かったよ。

んで、なんでここにいるわけ?」


「奥様から伝言です。

『由依華ちゃん泣かしたんだって?

いくら息子でも可愛い娘を泣かしたら

私、本気で怒るからね♪』

だそうです。」



有馬…無表情で言うなよ。

めっちゃこえーから…



「そうか…

じゃ…じゃぁ昇の家に…」



「はい。

かしこまりました。」



こぇー。

マジでこぇー。



―――――

「柚希様着きました。」



「あっあぁ。

ありがとう。」



「迎えはどうすればよろしいでしょうか?」



「あー。

帰るときになったら電話する。」



「分かりました。」



ハァー。

やっと有馬の恐怖から

脱出出来た…

本気であいつ怖い。