笑いながら言うけどさ、

お前が言うと冗談に聞こえねぇ。



「キモい。

全力で遠慮さしてもらう。」



あっ由依華が試着室から出てきた!

あれ?

服着てない…

どうしたんだ?



「わぁ可愛いっ♪」



「由紀恵煩い。

だまれ。

由依華どうした?」



「柚希のばか!」



瞳に涙をためながら持っていた

服を俺に押し付け走って

どこかに行ってしまった。



「えっちょっ待てよ…」



「あーあ。

行っちゃった。」



「はぁ…

これ買ってから行くわ、俺。」



「そう。

頑張ってねぇ♪」



頑張ってねぇ♪じゃねぇよ!

お前が悪いんだからな!

電話掛けてみるか…

プルルルル…

出ねぇ…

とりあえず探してみるか。