「はいはい。いいよ、行く。」 俺はしょうがなく折れてやった。 てかこいつと会話してても成り立つ気がしない。 「よっし。帰るかぁ。」 晴氷はひょいと立ち上がった。 そこで初めて、振り向いた。 晴氷の整った顔が見える。 というのか、男子みたいにカットされた髪が、その顔を引き立たせていた。 それでも髪は最近伸びたみたいで、 肩につくようになっていた。 俺も立ち上がる。