「氷龍何しに来た?失せろ。俺は今から喧嘩をするんだ邪魔だぞ?」



「俺たちは、百鬼を倒しに来た。」



「そいつは、俺が崩壊してやる。どけってんだろうが?」



あんまり、無駄な喧嘩はしたくない。



ましてや、クラスメイトとかなんて。



おまけに、一応仲間だった。



「いやだね。」




「殺されてぇか?」



「殺せるのか?俺女殴るの嫌いだましてや、お前を殴るなんて。」



「俺は男だ!」



・・・・今だけね。喧嘩をするときだけね。
がっら~


百鬼の倉庫が開いた。



・・・・・・・。


「おぉ、黒龍さん。お久しぶりだな・・・・何しに来た?」



「潰しに。おとなしくやられて?」




・・・・・・。




黒龍・氷龍・乱鬼(百鬼の総長の通り名)



三大ボス登場・・・的な?



めちゃくちゃ険悪のムードが漂ってるんですけど・・・・。





「ん、恐竜(黒龍)とエイリアン(氷龍)と鬼(乱鬼)の勝負だな。」




ん、なに私たちを生き物に例えてるんだい?



でも、その生き物のたとえ上手だな。
「そう、そう。黒龍さん聞いたよ。あの事。」






‘!’


あの事聞いたの!?




「・・・・・、殺される覚悟で聞いたんだよな?」




「そんなバカな。お前の弱味だよ、弱味。」




「そんなの、今の私のは弱味じゃない。ここの皆はもうそのことを知ってる。」



「でも、氷龍さんは知らないんだろ?ん、聞いたぜ氷龍さんとの関係も。」



‘!’


調べすぎ。


もう、最悪なんだけど。



隼人には聞いてもらいたくない。


絶対に。



























「なぁ、汚れた女。黒龍さん?人殺しのお父さん・・・元気ですか?」
















っつ・・・・。
×××


「つっつーっつ」


電話の切れた音が家の中に鳴り響く



今さっきの言葉が脳裏に浮かぶ。



‘お父さんが、人を殺したの。多分離婚することになるわ。あなたはお母さんが引き取るわ・・・・ごめんね’



お母さんの悲しげな声、そしてそれと同時に声が震えていた。



私はその場に立ち尽くすしかなかった。



その次の日



私と母は、引越しした。



そして、お母さんは私を育てるために水商売の仕事をするようになった。



学校の中では、みんなが私を‘殺人者の娘’ ‘汚れている’ ‘母は体を売る安い女’ そういった。



私は苦しくて苦しくてめちゃくちゃになるくらいにもがいた。



だけど、周りからの目は変わらない。


辛くて辛くて私の心はズタズタだった。
そして私は久しぶりにお母さんと出掛けることになった。



――――――

―――


「学校どう?」



「ん、学校とっても楽しいよ!」


嘘の笑顔でそういう。


でも、本当は全然楽しくないむしろ楽しくない苦痛だ。



「早く行こう!」


話をそらすために横などを確認せずに道路から飛び出し横の歩道に移動しようとしたその時。



「あぶない!」



ききぃ



どん


一瞬の出来事だった、私が引かれそうになったとき母が私を助けようと私を突き飛ばした。


そのせいで母は車にひかれ死んでしまった。
あたしは、路頭に迷った。


なので、もう自殺をしようと思った。



そうすれば・・・楽になる。



楽になって、天国で生きよう。



お母さんごめんなさい、私のせいで死んでしまって。



ごめんなさい。



飛び降り自殺をしようとしたときに一人の男の人に助けてもらった。





それが、前々総長私の親代わりを務めてくれた ルウ 通り名 彗星 この人のおかげで私は今ここにいる。









×××


「そう、こいつは助けてもらったけど本当は死ぬべき人間だったんだよ!」



「殺人者の娘で、母を殺した女!生きる資格ないだろ、こんな奴に。」



もう、やめて。



やめて


もう・・・・やめて




「それでも、俺はこいつが好きだ。」




・・・・・・・!?



「・・・?」




「だから、俺はお前が好きだって言ってんだろ。」



「こいつは、殺してねぇ。母の命を背負いながら一緒に生きてるもんなんだよ。」



「なぁ?お前俺のことどう思ってる?」



冬馬がこっちを向いて聞いてきた。



どう思ってるって・・・・・・。


多分私は・・・冬馬が・・・・いいや多分じゃない・・・・


「冬馬が好き・・・・。」
後日私たちのチームは同盟を組んだ。



そして、私たちは付き合うことになった。




冬馬はめちゃくちゃ俺様で・・・そしてとっても私の事を大切にしてくれてる。




今私は幸せになった。





不幸が君がいれば幸せになった。







君がいるから私は今幸せだ。









永遠の愛を捧げます。