仁に掴まれただけだよ?



それだけで、ドッキン?



ドッキン?



さっぱり分かんない・・・・。



「え・・っと、手離して?」



「やだ。」



手を放してくれないと何でか分からないけど・・・心臓が持たない!



「え・・・っと、しっぺ!」



ばっしん



仁の手に思いっきりしっぺをする。
「っつ・・・・。いてえ」



仁が私の手を放す、



その隙に!


っば



屋上から猛スピードで逃げ出した。



仕方ない・・・今日はさぼるか・・・・。



今は、あいつらに会いたくないからね。




はっは・・・・、はっは。



天にでも行こうか。
がっら


「ハロー、天の皆!」


陽気な声で、天の倉庫に入る。


皆が一斉に振り向き私に挨拶をしてくれる。



みんな・・・いい仲間だなぁ~。



「そういえば、総長!聞きました?」



「何々?」



「百鬼が、四鬼の奴らと俺たちを倒そうってしてること。」



「あぁ?いつ動くんだ?」



「多分今日中って噂です。」


「じゃあ、今日動くぞ。」



「「「「まじすっか!」」」」


話を聞いてたやつらが目を輝かせながら皆でハモった。


・・・・・こいつ等絶対ハモるように打ち合わせしてるな・・・・。


「嬉しそうだな。」


「久しぶりの喧嘩ですから!」
「よっし、じゃあ皆用意しろ!」



「「「「はい!!」」」」


ばっさ


天の総長の特攻服を着る。



気合を入れる。


よし、行くぞ。


「ふぅー、行くぞ!」




「あの、喧嘩は夜からすっよ?」




「あぁ!?まじで、ありがとう。ごめんね。」



ニッコー


「眩しいっす!」



「怒れないっす !」



「可愛いっす!」



・・・・・・・。


「ありがとう・・・・。」
相変わらず元気だね。



あぁ、そしていつも私ドジっちゃう。


はっは、ショック。



「ショックすることないっす!」



「そうす!」



っは!心読まれた。



「読んでないっす!」



「っす!」



いや、完全に呼んでる!


そして、さいごの‘っす!’めちゃくちゃいらない。



「入ります。」



「そうっす。」



あぁ、もう勝手にやってくれ。
――――――――


―――――



―――



やっと、夜が来た!


早速、バイクにまたがって・・・っと。




ふぅ~












「行くぞ!」












「おっす」




私の声で全体がビッシとなる。
行こう。



ぶっるっるん



バイクのエンジン音が響き渡る。






私は・・・・いや、俺は勝つ。









いつも私は、喧嘩のときは俺口調になる。



喧嘩は女の私では到底無理だ。










喧嘩の時だけは男になりきる。
きゅっきゅっきゅ


いきおいよくバイクを止めバイクから降りる。



・・・・・・!



目の前には一月や慶太や





・・・・・・・




・・・・・・・冬馬も。








「なんで?神流が?」





「神流?誰?それ、俺は黒龍。お前たちは誰だ?」





「ねぇ?かん「そうか。俺は氷龍だ。」




冬馬がすかさず、一月の言葉をさえぎる。


ナイスっだ!皆には名前とか全然言ってないし・・・あんた達と一緒にいたこと言ってないから私の事知らないふりして!頼む。
「氷龍何しに来た?失せろ。俺は今から喧嘩をするんだ邪魔だぞ?」



「俺たちは、百鬼を倒しに来た。」



「そいつは、俺が崩壊してやる。どけってんだろうが?」



あんまり、無駄な喧嘩はしたくない。



ましてや、クラスメイトとかなんて。



おまけに、一応仲間だった。



「いやだね。」




「殺されてぇか?」



「殺せるのか?俺女殴るの嫌いだましてや、お前を殴るなんて。」



「俺は男だ!」



・・・・今だけね。喧嘩をするときだけね。