押すだけじゃすまないのか、ドアを勢いよく閉め鍵を掛けた。

あの、出れないんですけど?
えっと・・・資料室からでれないんですけどぉ?



「この中で、冬馬君に近づいたこと反省しとけ!」


「昨日、階段から落としただけじゃ腹の虫が収まらないから!もっと、いじめてやる。」


「ふん!」


なに、鼻で笑ってんだよ!
冬馬君が近づかないで・・・・お前に言われることじゃないしこのくそやろ。



・・・・・女の、嫉妬は怖い。



「放課後になったら出してあげるぅ。」



放課後になる前にでますぅ~!
自分の力で、ね♪



ドアの外から物音がなくなった事を確認したら。


数学で使う資料を取る。


怪我してない足で、ドアを突き破ろう。


ふぅ~


どん


大きな音が廊下に響く。


よし、行こう!