「…ん…」





世羅が目をさました…





「起きた?」







「類くん…



 浮気して…」






「してると思うの?」







「思わない」





可愛いなぁ世羅は






「あっ世羅…


今日は早く終わったから

この前出来なかったお祝いしようか」






「…なんの?」



首をかしげる世羅






「結婚記念日」




「あっ」






忘れてたの…




悲しいよ…




「じゃあじっとしてて…



 ドレスに着替えさせてあげる」





そんなにいいところで食べるの?と聞いてくる世羅





「世羅は紺だよね」





俺にとって世羅のイメージは紺色だ






俺は黙々と世羅を着替えさせていった…





「メイクしてくる」





と立ち上がろうとした世羅を抱き締めた






「世羅~


 最近会社が化粧品を新しく作りはじめてさー




俺…化粧の仕方とかわかるからやってあげる」








「わぁ////すごいっ


 ありがとう」






俺はピンク系のメイクを世羅に施した