「世羅あげる…」






「ありがとう…


 類くん…?


 仕事…私がいなくて


 寂しくないの…?」






今にも泣きそうな


世羅…





そんなの寂しいに決まってる…






「世羅がいなくて寂しい…


 でも世羅?


 怪我してるからまだ仕事に戻っちゃダメだから」









「…うん…」







「いいこ」






そっと世羅の髪を撫でる…




「…ハァハァ…ウッ…ハァ…」





「世羅?

 世羅大丈夫か?」




「だ…い…じょうぶ…ハーハー」




「帰ろ


 世羅おいで」



世羅をお姫様抱っこして


マンションへ帰った…