思えば、


「人生、知らなくたっていい事は有る」と


前に書いた言葉は、


ここにも繋がりを見せる。


「‘綺麗事’を貶す人間を許さない」


あまりにも両親の惨憺たる状況を


見過ぎたせいか


‘綺麗事’がいつの間にか


憧れになってしまっていたのかもしれない。


でもあの時は、「なあなあにする」とか


「グレ−ゾ−ンとしてお座なりにしておく」事とか


そんな大人みたいに器用な事は


一切出来なかったから、とても苦しかった。


幼いからこそ


言葉で表現出来ない、矛盾、矛盾、矛盾。


そんな煮詰まった時には、


川を見た。


今考えると、


近所に川が有って良かった。