数日経っても、『コンビニ』についてはわからないだけだった。

俺はあの日から、毎日昼休みは窓を開ける羽目になってる…
恐ろしい…洗脳されてる…

部屋には桜の花びらが入っていた

「風情ですね…」

彼女は一つしかないおにぎりを、少しずつ食べている
…彼女は裕福ではなかった

俺は毎日学校で頼む、和食屋の弁当のおかずを、いつも彼女に分けていた

…餌付け?

「先生、そろそろ2号が欲しくないですか?」

「はぁー!?」

「口の中見えるよ、先生」

パッと口を閉じる

「だから、何で2号になるんだよ!お前の中に1号はないのか?」

「だって私、先生の一番になれないんだもん…」

「そんなの、わかんねーじゃん。」

「わかるよ…」

勝手に決め付けないで欲しいんですけど…

「大体、愛人なんて不誠実だろ?」

「そうだよね…」

彼女はまた桜を見つめていた…

何でこんなにネガティブなんだ…
あの勢いとこの顔があれば、彼女というポジションに収まるタイプだと思うんだけど…

「あー!先生また昆布巻き残してる〜」

「え?」

「先生って、昆布巻き好きでしょ?しかも最後に食べるの!」