夏休み、次の日から早速小田桐は荷物を抱えてアパートにやってきた…
ずっといる
毎日いる!!
どうしよう…
結局俺はまだ手を出せず、毎日寝たふりだ
だって、あんなに我慢してたのに、突然婚約者だからどうぞってなっても…
困る!!!
ついてけねー、この状況
「先生…」
背中から声がした
俺はセミダブルのベットの上で、これでもかと言うくらい壁にくっついて寝ている
「嘘ついてごめんね…」
嘘?
「何が?」
「先生が私の事どう思ってるのか全然わからなくて、不安だった…素っ気ないのに優しいし、口では冷たいのに、心配かけてくれるし、」
そんな風に思ってたんだ…
「ずっと不安だった…だから、終業式の日に本心が聞きたくて、あんな嘘を…」
婚約者がいるとか何とかってやつか…
「ごめんね…」
「…じゃあ、一生償ってください」
「ふふふ…はい!」
小田桐が俺の背中に頭を付けた
「…あったかい…先生大好き…」
俺は戦った!
後ろにくっついてるのは犬か猫だと思う事にした!
でも…
振り向いてしまった……