「私が入院してて、一緒にショッピングセンターに連れていってもらったのが最初!」

刺身のつまを口に入れた

「はぁ!?」

「覚えてないんですね〜」

「入院してるのに外出させたのか…」

「先生のあのヤンチャさは何処に置いて来ちゃったんですか!?真面目すぎ!ちなみにその時の先生の彼女は沢村」

「な、何でお前はそんな事まで!…沢村?」

俺はしばらく考え込んだ

沢村?

誰だっけ?

………………

!!

「あ!思い出した…」

「自分の元カノ忘れるってどうなんですか?」

「いや、お前の事を思い出した」

「え!?」

「デートした…よな?」

小田桐が真っ赤になりながら真ん丸の瞳を向けてくる

「お前、苺とブルーベリーのアイス食ってた」

小田桐は大きく頷いた

「…ちなみに、沢村とは付き合ってねーよ!そんな感じで終わっただけ…」

「ホント!?」

「ああ…ってゆーか、親父の奴…全部知ってやがったな…」

俺は愕然とした…あんな時から会わせてやがったな…

「お前が教室で話してたのって、俺の親父だな?」

俺はげんなりしながらビールを口に運んだ