「仲良しノートを作る」

「…はぁ?」

「君の周りにはたくさんの人がいるでしょ?お医者さん、看護婦さん、入院してる子、その中の誰かを選んで、調べられるだけ調べる!
好きな食べ物、好きな曲、家族は何人か、その中から自分と同じ部分を探して話をしていく…探偵になったつもりで。相手は君が仲良くしたいとわかると嬉しいんだから、友達になれるよ」

探偵になったつもりで?

お兄さんはニッコリ笑った

楽しそう!

「うん!やってみる!」

「よし!じゃあ俺がノートをプレゼントしてあげるよ」

「ホント!?」




私達はピンクのうさぎのノートを選んだ

その間ずっと手を繋いでいた…

恥ずかしくてくすぐったいのに、嬉しい気持ち

なんか変だな〜、でもいいや!楽しいから



私達は楽しくお店を見て歩き、また歩いて病院に帰った

幸い、誰にも見つからなく、勝手に外出したことを怒られなくて済んだ


お兄さんといると楽しい!

そう思ったのにお別れの時間が来てしまった

「じゃあな」

「また来てね!」

お兄さんの笑顔が、私を寂しくさせる…

また来てね…