向かった先には大きなショッピングセンター

病室からよく見てたけど、意外に遠かった…

ジャージ姿の私はかなり恥ずかしかったけど、この人は全然気にせずずんずん進んでいく

エスカレーターで上がった最上階

たくさんの食べ物屋さんが並ぶフードコートに連れて来られ、この人が一直線に向かったのはアイスクリーム屋さん…

ア、アイス?

「ほら、好きなの選びな!」

「ええ!?いいの?」

「たまにはいいだろ?病院の飯だけなんて美味くないんだし。ほら」

そういうと500円玉を差し出して、手の平に乗せてくれる

「そのかわり、決めたら先に食べてて!俺の目当ては実はあっちなんだ」

この人は向かいのファーストフード店を指差し、苦笑いした

「一昨日から新作が出て、スゲー食べたかったんだ!列んでくるからちょっと待ってて!」

「うん…」

お互い離れて別の店で食べ物を買う

そして真ん中のテーブルに二人で向かい合った

お兄さんは私の分までポテトを買ってくれた

「超美味い!これいいなー」

お兄さんはハンバーガーを頬張りながら嬉しそうに食べてる…

もしかして…