「ふーん…」

また沈黙…

「彼女とかいないの?」

「え!?彼女?うーん、微妙…」

「びみょう!?」

「俺もよくわかんない」

「ふーん…」

微妙ってどういうことだろう?

「蓮実ちゃんはいないの?彼氏」

「いないよ。学校あまり行ってないから友達もいないし…」

「じゃあ、俺がなってあげるよ。蓮実ちゃんは何かしたいのない?」

私はパッと顔を上げた。よく見ると綺麗な作りの顔で超カッコイイ…雑誌に出てくる人みたい…
私に優しく微笑みかけてくれている

「俺、実はどうしていいかわからない!したい事言ってくれるなら付き合うから」

う、嬉しい!この人は私を子供扱いしない…私を一人の人として対等に見てくれている!

私は心が輝くのを感じた。…でも、何しよう?

「毎日退屈なの…」

「…じゃあ、おいで」

そういうとこの人は私に手をさし伸ばした

何だろう?

私はゆっくりベットから下ろされ、彼の長い指に手を繋がれ、病室から出た

この人が楽しそうに笑っている

「退屈には刺激が1番!」

そういうとイタズラっ子の様に笑った

そんな顔は同級生みたいだった