俺はまた顔が熱くなった

そうだ、この前俺は…

「この間はあんな事してすみませんでした」

俺は深々と頭を下げる…

「謝られるとショックですけども…」

小田桐が箸を噛んで、ぷっくり膨れた。

「あれは俺が悪い。お前に魅力が無いとかじゃなくて、無理矢理でした!」

「私は本心が見えて嬉しかったですよ…
でも………」

「でも?」

「願わくば本能のままに、あのまま最後までして欲しかったです」

俺はうっかり飲んでた烏龍茶を思いっきり吹き出した。

な、何て事を!!

「だって先生、モラリスト過ぎるんだもん!!」

だってって…生徒だろうが…

「でも私も、調べるような事してごめんなさい。ただ、先生の事たくさん知りたかっただけなの…ごめんなさい」

「いいよ…婚約者がお前なら、もう何でもいいや」

俺は気が抜けて笑った。

「とりあえず、まだ理解できねーから、最初から説明してくれ」

彼女が笑って、ビールをついでくれた

「最初はね…」