何でこんなに可愛いんだろう…

外れた自制心は元に戻ることはなく、俺は何度も何度も上から彼女にキスをした。


小田切は次第に俺を受け入れていた

婚約なんて知らない…

この先どうなったって構わない

半年もすればこの少女だって社会人になる

どうにでもなる…いや、どうにかする

小田切が

俺を好きなら…



そう思った瞬間、俺はさっきの会話を思い出した。

…小田切は俺を好きじゃない…

嘘だった…

そうだ、小田切にとっては仕事で、試していただけ

俺は愕然とした気持ちで、ゆっくり彼女から離れた。

小田切はゆっくり目を開いて、潤んだ瞳で俺を見ている

次の瞬間、瞳から大粒の涙が流れた

しまった…

俺は…大人げなくこんな女の子を泣かせてしまった…

自分の感情を押し付けて

一方的に力で押さえ付けて…

「せんせい…」

小田切が涙声で俺を呼んだ…

「…いいの…先生の好きにしていいんだよ…」

小田切…

俺はその言葉に、何とも言えない感情が胸を駆け巡った

泣いてまで、何でそんなこと言うんだよ…

お前は一体どうしたいんだ?