婚約者!?

俺の?

よりによって俺の婚約者が、小田切を利用して俺を調べてたのか!?

そんな馬鹿な!

「…俺に婚約者なんていねーし」

「…先生はまだ知らないだけ…
親同士が決めて、相手も納得してる…」

「はっ…あほらしい…何でお前がそんなに詳しいんだよ」

そんなこと知らねーよ…

「先生は有名な大病院の息子さんだから…」

なんだよ、それ…

「俺の事、調べてたんだな…ずっと…
おかしいと思ったよ…お前は最初から2号目当てだった…俺に浮気癖がないか、調べてたんだな」

「でも先生は流されなかった…好条件を受け入れなかった…だから合格したんだよ」

「合格って試験かよ…」

俺は無性に腹立たしくなってきた…

小田切にも、その婚約者にも…

「お前は、それで俺が手を出したらどうしたワケ?コンビニだからって受け入れるのかよ!馬鹿じゃねーの?」

「でも先生は私を好きにならなかった…」

俺はなぜかその言葉に、意識がすっ飛んでしまった…

気付いたら、小田切の後頭部の髪を掴み、片手では手首を掴んで無理矢理キスをしていた


止められなかった…