放課後になって、小田切の教室に向かった
生徒達はすごい勢いで帰っていく
でも、小田切の姿がない…
教室に行っても鞄しかなく、本人の姿はなかった
アイツ、どこに行った!?
辺りを探してると、空き教室から小田切の声が聞こえた
「…はい、はい。」
誰かと電話中か…
「先生は真面目で、私が愛人を希望しても流されることはありません。婚約には問題なく、むしろ相手としては申し分ないと思います…」
俺!?
何だ…婚約者って…
え、マジで俺!?
「はい、鐘ヶ淵医師にもお伝えください…」
鐘ヶ淵…医師…って、親父?アニキ?
ってことは、やっぱり俺の話…?
俺を調べてた!?
小田切が…
俺を??
俺の家族に頼まれて、婚約者に相応しいかどうか…
小田切が…
俺はショックで呆然としてしまった…
BGMには、サスペンスドラマのテーマ曲が流れていた…………