でも、いきなりキャラを崩壊させる事件があった。
私は委員会で議員をやっていたのだが、ペアの男子生徒が部活の帰りに事故にあったのだ。
あのキモイ先生の話を聞いて、私1人だけ泣いてしまった。
クラスの人から弱いと思われたのかな・・・
その日からいじめられるようになった。
「キモイ」
「ハゲ」
そんな言葉が当たり前。
もちろんクラスの全員から全力で避けられる。
菌扱いもされた。
フーガト短調に合わせて「あ~な~た~の髪の毛ありますか」
と歌われた。
私から笑顔が消えた。
でも、唯一笑えることがあった。
技術の授業だ。
先生と喋ってる時だけが心から笑顔でいられる時間だ。
体育祭、つまらない。
むしろハチマキの色が茶色だからみんなに「似合ってる」と言われ、辛い。
文化祭、伴奏になった。
プレッシャーと、心の限界が来ていた。
これが終わったら死のう。
3階のトイレから飛び降りよう、と思っていた。
でも、できなかった。
技術の授業が楽しみで。
そんなで、私はその授業を心の支えにして、1年は過ごした。
でも、まさかその人を好きになるだなんて、思ってもいなかった。