「......愛されたかった......愛されたかったのよ!!」
静寂の中に姫野の叫びが響きわたる
「.....ううっ....グス......愛されたことのある人には分からないわ....っっ....
.....私のっ....苦しみなんて......」
「.....姫野.....」
弱々しく言う姫野は
いつもの強さがなくて.....
俺はただ名前を呼ぶことしかできなかった。
姫野は過去に何かあったのかもしれない.....
それが何かは分からないけど
「みんな....ごめんなさいっ.....」
立ちあがってみんなに頭を下げる姫野。
その姿を見た人は
もう姫野を責めることはしなかった。