だんだんと近づく学校。




生徒がちらほらと遠くに見え始めた私は直紀くんの手を離そうとした。









「....えっ?」




今日は何故か離そうとしない直紀くん...




「ちょ!直紀くんっ...」




...見られちゃうよっ!





焦り出すと更に手を強く握られた。




....やばいって!





「今日は学校に着くまで離さないよ?」





ニッコリ笑って言われてしまった。




そのまま離そうとする私を無視して歩く直紀くん。






だんだんと周りに生徒が多くなってくる。




その人達はみんな私たちが手を繋いでいるのを見てこそこそとし始めた。