「ううん


あのさ...


がんばってね」




「ふっ

言われなくてもがんばるよ。


もう何年も好きなんだ。


他のやつになんか渡せるもんか」




...ほんとだよ...

他のやつらにつばきは絶対渡さない。




「ははっ

直くんの言うとおりだね!

私だって

つばきは直くん以外には渡しません!」





腰に手を当てて言う詩音。



思わず吹き出してしまった。



それを見て詩音も笑う。




...なんかいいなぁ...


こういう信頼できる友達って。






そんなことを思いながら、

午前中最後の授業をうけた。