足を踏み入れた途端、なぜか集まり出す周りからの視線。 な、なんで…!? カチンコチンに固まる私に、陸人さんがそっと耳元で囁く。 「みんな睦月様に見とれているようですよ?」 なんて陸人さんは言ってるけど、 たぶんみんなが見てるのは、陸人さんがあまりにもかっこいいからだと思う。 それか、今日初めてここに来て、みんな私のことを知らないから。 「九条先輩は…まだいないみたいですね。」