私たちは部屋を出た。 わっ… 当然だが、廊下も息を呑むほどキレイ。 まさに超ゴージャスホテルって感じ。 「すごい…」 ハイヒールを履いていても伝わってくる、フカフカな絨毯の感触。 眩しいくらいに輝くシャンデリア。 所々には斬新な絵画の絵まで…。 -クラッ すごすぎる… 「睦月様。」 「は、はいっ」 名前を呼ばれて慌てて振り向くと、 「…え」 陸人さんが私に腕を差し出してくる。