すごい… 服装と化粧だけで、こんなにも人って変わるんだ…。 呆然と鏡の前でそんなことを考えていると、ガチャっと音を立てて陸人さんが部屋に入ってきた。 「自分でも見とれちゃうくらいキレイですか?」 「な…!」 「ふふっ、冗談です。」 顔を赤くする私に、陸人さんは可笑しそうにクスクスと笑う。 九条先輩といい陸人さんといい…どうしてこうも人をからかうのか。 「では…そろそろ会場に行きましょうか。」 「…はい。」