一歩後ずさり、遠慮がちに陸人さんへと笑いかける。 「そんなことはありませんよ、睦月様。 とても似合うと思います。」 「…。」 陸人さんの言葉に、そっと差し出されたドレスを手に取ってみる。 黒…か。 似合うのは、私が闇少女だから…? 「このドレスなら、睦月様の白い肌をとことん際立たせてくれるはずです。」 若干影を帯びた私の考えを察したように、陸人さんが優しく言葉を紡ぐ。