その日は、大雨の日だった。



「わぁ~。雨やばいね。」


「うん。そうだね。」


そうだ!陸(りく)の家にでも寄って帰ろかな。


「ごめん優梨(ゆうり)ね、近くに彼氏の家が

 あるから、そっち寄ってくねー。」




「あーね。全然いいよ!なら、また明日。」



「うん。ばいばーい。」




陸は、マンションで1人暮し。


よく遊びにもいってるし、突然おしかけても、


大丈夫だよね。



マンションに着いた。



ピンポーン...―――――


あれ?いないのかな。



ガチャっ。



なんだ、鍵開いてんじゃんっ。



陸、寝てるのかな。



「おじゃましま――すっ。」



なんか、陸の部屋から聞こえる。



いるなら返事ぐらいしてくれればいいのに。。



部屋のドアノブに手をかけたとき、