ある日、
いつものように学校に行っていた。
「おはよう」
「おはようー」
周りには友達がたくさんいた。
みんな知ってる人ばかりだった。
その中に良介もいた。
「おはよう、良介」
「おはよう」
教室まで良介と一緒に行った。
「今日小テストあるね」
「そんなのあったっけ?」
「あるよ。忘れちゃってた?」
良介は笑いながら、そう言った。
こいつが笑っていると、こっちまで笑いそうなくらい楽しそうにいつも笑う。
そんな話をしながら、教室に入った。
「みんな、おはようー!」
「おはよう…」
朝は毎日こんな感じで教室に入る。
でも、今日はみんな返事の声が小さいし、なんだか暗い。
男子も女子も視線が怖い。
それに、周りでコソコソと何かを話している人がたくさんいる。
一体何があったんだ?
クラスに教室に何が起きてるんだ?
俺には
そんな疑問しか
そんな質問しか
頭に浮かんでこなかった。