「走ってあそこに行って!」


私がさっき座ってたベンチを指差した。


「うん!」


香菜は、ダッシュでベンチに行き、ベンチに寝転がった。


「私達は、陰陽師よ。あなたが…これを投げたんじゃないわね?」


木にそう聞いてみた。


木は、小さくく頷いた。


「じゃあ、後ろの人を知ってる?」


木の後ろにいるさっきからニヤリと笑っている男を指差した。


木は、首を振った。


「そう、ならいいわ。私は、あいつに用があるから…」


ダッ!


私は、男の前に立った。