仁sibe


あいつ…


小さい頃に親を亡くして、みんな泣いているのに泣いていない1人の少女。


少女の腕には、見たこともない花模様があった。


少女に、それはなんだ?と聞いたら、雪雨と小さく呟いた。


少女は、森に出掛け、俺に家族と言って、狐と妖を沢山連れてきた。


まだまだ子供と思っていたが、狐と妖と遊ぶのはしょうがない事だって気づいた。


なぜなら、周りの陰陽師が「またあいつだ」とか「何で泣けないのよ。クズだからかしら?」とか言ってるのが聞こえたから。