「とにかく、どこまで生徒手帳あったんだ?」


郁斗は、辺りをキョロキョロしながら言った。


「んーと、確か…花畑!」


あそこまでは、確かにあったはず!


ダッシュでみんなで花畑に行った。


花畑に着くと、男の子が1人立っていた。


「あ、さっきの男の子!」


香菜がそう言うと、男の子が振り向いた。


「あ、夜風」


「え、どうして私の名前を…?」


「これ」


男の子の手には生徒手帳が…