なんて言ったらいいの?本音?それとも…?





ふいに頭をよぎった記憶。




「龍騎さんって結衣のこと大事にしてるよね!羨ましいくらい!」





ただの彼女の勘違いかもしれない。最近突き放されることが多くて、その言葉がやけに頭から離れなかったんだ。





「ねぇ…お兄ちゃん。本音でいいんだよね?」



「…………あぁ。」





少し驚いたような声色だったかもしれない。
それでも、チャンスは今しかない気がして、必死にあたしは言葉を探す。