「葵…私ね転校することになった」 「え…」 「お母さん、お父さんと離婚するんだって」 「え…ど、どこに!?」 「東町だよ、隣の町なのに遠いね…手紙書くから…葵も返してよね」 「…あぁ…」 ニコって笑う愛莉とは対照的に暗い顔で俯く俺 そんな俺に対してその時最後に言った言葉 「新しい名前…斎藤…だからね」