他人事のように自分の姿を見ていると、不安を感じたのか店長が声をかけてくる。

よくお客さんを見てる人だ。


「ぼーっとしていただけです」


そう言うと安心した顔でまた手を動かした。

奈津と夕方に別れたから、終わるときは暗くなってるだろうな。

そういえばお客さん多いのによく予約なしで入れたものだ。


ふと気になって店長に聞いてみると、キョトンとしながら笑った。