何か返事をしようと口を開けたが、インカムで呼ばれたのか大津はあたしに一度頭を下げると奥に行ってしまった。


次に声をかけてきたのは大津ではなく綺麗な女性だった。

案内されて奥のイスに腰掛ける。


「本日担当の濱田です」


横からひょっこり顔を出してきた30歳くらいの男性。

多分、この人が店長なのだろう。


「今日はどうされますか?」


「短く切ってください」