人間の とっさの判断って

こええな。

もう 俺は勝手に走り出していた。

・・・妹が風呂で溺れかけた時を

思い出したんだ。

あの時は まだ俺が中学2年だったか。

小梅が 楓と風呂に入るって聞かなくて

その日だけ 楓に頼んだことがあった。

俺は 珍しく片耳で音楽を

聞いていた・・・。