鏡に逆さに映った時計は7:38だった。


うん、チャリを飛ばせば
余裕で間に合う…



部屋を出ると玄関で
母さんと穂乃香が世間話をしていた。



「っはよー」


「あっ、やっと降りてきたのね。
ほら、朝ごはんと弁当ね?」


そう言って母さんは
2食分の包みを俺に渡した。


「ありがと!じゃ、行ってくるわ」


弁当を受け取った俺は
待っていた穂乃香より先に家を出る。


「いってきます、美子さん」


それに続いて出て行く穂乃香。

あっ、美子っていうのは母さんの名前。